なお 希望が到来するよう行為せよ: 河本英夫教授 退官記念論集【商品番号:113】
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河本教授はオートポイエーシス研究の第一人者として、生命・身体・環境の自己生成的過程をめぐる哲学的探究を展開。その成果は、建築、精神医学、リハビリテーション、芸術、科学等の諸領域に波及し、学際的知の生成に重要な示唆を与えてきた。
既存の理論的枠組みに依拠しない独自の思考は、日本における現代哲学の一潮流を形成し、多くの研究者および実践者に継続的な影響を及ぼしている。
各界第一線で活躍する研究者・実践者が集い、論考・回想・エッセイを寄稿する本論文集は、河本教授の業績の射程と意義を多角的に明らかし、今後の研究および実践に資する基礎資料となるものである。エッセイでは出会いと人物の横顔を、論文では学問的展開の最前線を提示。さらに主要著作・翻訳・編著を網羅した業績表を収録。
オートポイエーシス理論の第一人者・河本教授の哲学と実践の全貌に迫る。
編著:山口一郎/信原幸弘/武内大/畑一成
A5判/440ページ/高さ21cm
ISBN:9784867571132
■目次より
まえがき 山口一郎
巻頭論考 オートポイエーシス的展開──自伝に代えて 河本英夫
◆1 来たるべきポイエーシス ── 起点と創造
発生的現象学における神経現象学の方法論 山口一郎
「自我」の復権 村上勝三
ポイエーシスあるいはポエジー 宇野邦一
偶然性と生きる 稲垣 諭
修士論文「生命力と有機的構成── 一九世紀生物学における生命観の研究」 小松美彦
生命システムの強度──Community First Theory とアンドロイドの個体化 池上高志
当事者性とオートポイエーシス 村部義哉
ミッション・インポッシブル──生き生きと生きよ 廣野喜幸
将棋の楽しみ 信原幸弘
◆2 変容と生成をめぐる哲学史からの光芒 ── 内在・現れ・行為
「つくる」と「つかう」の相互嵌入的構造──ポイエーシスの発生論への序章 直江清隆
行為の完結をめぐる一つの覚書──約束の言語行為に寄せて 一ノ瀬正樹
現代哲学における〈孤峰〉──自然哲学の系譜と経験を拡張し続けていく河本哲学 乘立雄輝
密教現象学 序説──生命そのものはいかに現れるか 永井 晋
スピノザと現代 高橋義人
人間の変容と不滅性についての覚書──ヘルダーの歴史哲学を手掛かりに 三重野清顕
◆3 信仰・科学・芸術 ── 成立の回路と原理
機械仕掛けの超越──護教論『パンセ』のレトリックを支えるもの 吉永和加
サイエンスイメージの時代 井山弘幸
デッサンする言語──「語る語り」と「存在の蛇行」 廣瀬浩司
マルチスケールの色彩についての試論‐導入 村山悟郎
魔術の心理学化/自然化とオカルティスト・カバラ
──黄金の夜明け団とアレイスター・クロウリー 武内 大
紬がれる色と音 畑 一成
若気の至りについて 大崎晴地
境界はそもそもなかった 李 受慧
河本先生と天命反転する世界 本間桃世
◆4 臨床と臨界 ── 身体‐主体はいかに崩れ、回復するか
コギト(デカルト)雑感 加藤 敏
フィロソフィー・ブリュット 内海 健
河本英夫は怪獣である 小林聡幸
河本英夫先生に触発された事
──身体障害への迂回路・間接的なアプローチについて 大越友博
お姫様にもらった玉手箱には何が入っていたのか 宮本省三
河本英夫先生とは何者なのか 池田由美
エコ・フィロソフィがつくる身体 岩崎 大
認知症の母を一二年間介護して 中里 巧
精神病理学の旗手としての河本英夫先生 角田京子
産出する身体──舞踏生態学の試み 鈴木信一
◆5 軌跡 ── 主要著作・訳書解題 河本英夫
修士論文「生命力と有機的構成── 一九世紀生物学における生命観の研究」
『自然の解釈学──ゲーテ自然学再考』
『諸科学の解体──科学論の可能性』
『オートポイエーシス──第三世代システム』
『メタモルフォーゼ──オートポイエーシスの核心』
『システム現象学──オートポイエーシスの第四領域』
『経験をリセットする──理論哲学から行為哲学へ』
『ダ・ヴィンチ・システム──来たるべき自然知能のメチエ』
『システムの非線型論理──世界を創造的に組み直す』
アーサー・C・ダント『物語としての歴史──歴史の分析哲学』
H・R・マトゥラーナ+F・J・ヴァレラ『オートポイエーシス──生命システムとはなにか』
ペーター・ヤニッヒ『制作行為と認識の限界──行為としての自然科学』
荒川修作+マドリン・ギンズ『建築する身体──人間を超えていくために』
河本英夫教授 業績一覧 編集協力:藤坂大佑
あとがき 信原幸弘
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