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大丈夫、死ぬには及ばない ──今、大学生に何が起きているのか【商品番号:489】

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「なぜ生きなければいけないのでしょう?誰にも知られないように、この世界から消えてしまいたい」気づいてほしい。傷み、うつろう日々にも、生きていることのかすかで、そして確かな感触が君のなかにあることに―。「心の回復力」を育てる、事故と自己の現象学からの提言。

著者:稲垣 諭

サイズ:B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
ISBN:9784905374893


------ 目次 ------

序 章 大学生の数奇な日常
ある学生の告白/「私のこと、分かりますか?」/手首を切る、肩口を切る、そしてタバコの火を……/光が怖い/魂のしぶとさ/「死ぬには及ばない」──アーティスト、荒川修作の実践/脱力の哲学

第1章 幸福な「痛み」
痛みに支配される/痛みと辛さ/不愉快なほどの悦楽/意識を外れていくもの―─痛くない痛み/
心の疑似的な安定化

第2章 「自傷」の玄人(ルビ:プロ)
癖とケアのあいだ/強迫という経験/切りつづけるなかで心が安定する/自傷の入り口─―「切ってみました」/「最近、切っていないなぁ」/なぜ自傷行為は反復されるのか/自傷を忘れる日のために

第3章 「離人」、静けさのなかにたたずむ
身体という事故/離人感と現実感消失症/世界がシャットダウンする/離人を手なずけるには/武器としての離人

第4章 ひとは「嘔吐」する
健全な吐き気/吐き気をもたらすもの/吐き気を覚えて人間になる/かぐや姫の戦略/美の皮肉と吐きつづけるもの/倦怠とユーモア/泣くことで能力を発揮する者たち/

第5章 「倒錯」を友とするもの
倒錯の境目/「裸の王様」で一番バカなのは誰か/裸になりたいという欲望/学生のなかに「女王さま」がいた/「首輪をした男を連れてカフェに……」/笑いとこわばり/うんこの暴言/

第6章 わたしの大切な他者、「小人」
コインのお月様/小人に出会うには?/移行対象/ヌイグルミを持つ学生/対象(a)という経験/何もない、空っぽの私/口に出してはいけない/まなざし、声、乳房、糞/対象(a)を活用する

第7章 死という「コトバ」に取り憑かれる
世界という枝葉に引っかかった生/死というコトバ/動物にも生と死はあるのだろうか/死に憑かれる者/太宰の毒/死の対話/山に取り憑かれる/死にそびれた生

第8章 標的に飢える「敵意」
他人が住む世界に怯えて暮らす/心の開き方/敵意の宛先/攻撃してくる者/「どうも好きになれない講義です」/アイデンティティの行方敵意がうごめく場所

終 章 「経験の事故」のなかで、「自己」は新生する
学生はなぜ赤裸々に語るのか?/経験の事故と自己/私は一度死んでいる/レジリエントな心―─心の関節と可動域/本書は何を行なってきたのか? 心の細菌になる

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